導通、低電気抵抗、高導電性の確保

マグネシウム合金が、プラスチック成形品では実現できない高剛性・放熱性・振動吸収性・電磁波シールド性等の特性を必要とする電子機器筐体や車載用構造材などに使わるケースが増えています。これらにもとめられる導電性の規格は用途やお客様によって異なりますが、年々シビアな表面抵抗値が要求されるようになってきております。

そこで新技術研究所では、マグネシウム成形品のノンクロム化成処理であるANC処理を発展させて、化成処理皮膜の抵抗値が低く、且つ、安定したATMag-LR処理(エー・ティー・マグ・エルアール)、さらに抵抗値の低い化成処理のご要望にお応えしてATMag-S-LR処理を開発いたしました。

 

1.ATMag S-LR処理の技術的特長

測定される抵抗値の安定化のために、従来の燐酸マンガン系処理に代えて非マンガン系の処理を採用して、処理表面のマクロ的な平滑化を図りました。

2.抵抗値の比較

マグネシウム成形品について、導通性化成処理皮膜の検査、試験結果を以下にまとめます。たとえばAZ91のテスター抵抗値はS-LR処理で、最大値0.1Ω、平均値0.05Ωという結果となっております。

<AZ91>

<AZ31>

 

3.物性比較

<AZ91>

<AZ31>

試験法

1)抵抗値 三菱化学製 ロレスタMCPテスター Bプローブ

(バネ荷重60g)

2)テスター CUTOM製 CDM-17D

プローブの先端を丸めた。

測定圧:およそ0.5N

3)塩水噴霧試験 スガ試験機製 塩水噴霧試験機 JIS Z2371準拠

8時間噴霧後、16時間槽内放置

評点: 弊社評点(5点満点)

JIS R.N.(10点満点)

4.塩水噴霧試験結果の比較

マグネシウム成形品の塩水噴霧試験において、LR、S-LR処理品共に結果は良好ですが、S-LR処理の方が、耐食性がやや低くなります。

<AZ91>

<AZ31>

注)ATI 評点

5点:錆が全くない。

4点:糸錆とわずかに白錆がある。

3点:糸錆が50~60%の面積に点在し、白錆が目立つ。

2点:糸錆と白錆が全面に点在する。

1点:糸錆、白錆がほぼ全面を覆う。

0点:糸錆、白錆が全面を覆い、盛り上がっている。

※性能表の数値は、保証値ではありません。詳しくは、ご相談ください。

            

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